会頭挨拶

会頭 佐野 栄紀

日本研究皮膚科学会 第42回年次学術大会・総会
会頭 佐野 栄紀
高知大学医学部皮膚科学講座 教授

このたび、日本研究皮膚科学会(JSID)第42回年次学術大会・総会を2017年12月15日(金曜日)〜17日(日曜日)の三日間、高知市文化プラザ、かるぽーとを会場に開催させていただくこととなりました。大変な光栄と感謝いたします。今回のテーマを「We've Got Science Under Your Skin」としましたのは、もちろん、フランクシナトラの歌で有名なジャズの名曲「I've Got You Under My Skin」から取ったのですが、これには、皮膚の科学をぎゅっと抱きしめたい、との意を込めました。

皮膚科学研究分野は大変幅が広いですが近年の基礎的な研究のおかげで、遺伝子異常による先天的皮膚疾患を始めとして皮膚—他の細胞間の相互作用による皮膚疾患の本態についても多くの理解がすすみました。また同時に、それらの研究成果をもとにして新たな治療法が開発されてきました。JSID学術大会の最も重要かつ責任あるミッションは、研究者の新たなアイデアを創出すること、世界的な共同研究がすすむよう熱いディスカッションを引き出すことであります。つまり、参加されている皆さんひとりひとりの交流の糸を紡ぎ繋げつつ、それを広げる場を提供することであります。今回われわれは、いくつかの特別なシンポジウムを用意しています。乾癬シンポジウム、表皮水疱症(EB)シンポジウム、フロンティアシンポジウム、です。とくにフロンティアシンポジウムにおいては非皮膚科の日本人研究者にお願いして、体表生物学の最先端のトピックスを紹介していただきます。また、招待講演においては世界的な仕事をされている日本人の免疫学者と分子生物学者の先生方にお話いただきます。毎年開かれるJSIDアジアオセアニアフォーラム(JAOF)の枠では「The Asia-Oceania Cutaneous Lymphoma Research」と銘打ってアジア地域特有のリンフォーマにつき台湾、中国、韓国、豪州からのエキスパートにお願いしております。なお、サブタイトルは「Get Together with Asian Power」とし、アジア地域に多いATLやEBV関連リンフォーマなどに研究力を結集して立ち向かいたい、との意味を込めました。その他、アブスト査読評価によるセッションに加え、好評の1分プレゼンを企画しましたので、すべての演題登録者に発表の機会があります。もちろん、ポスターセッションでもディスカッションしていただきます。今年も多くの企業セミナーを企画しております。いずれも分野毎に最先端のお話とディスカッションを期待いたします。

高知は、東京や京都と異なり国際学会には独特の土地かも知れません。坂本龍馬を始め維新の志士を生み出した熱い土地柄ではありますが、泡立つ太平洋と屏風のような四国山地もあり風光明媚な暖かい、リラックスできる観光地でもあります。とくに四万十川や仁淀川は日本有数の透明度を誇ります。この機会に是非足を伸ばして下さい。また、懇親会などではマグロの解体ショー、塩タタキなど高知ならではのお料理、清流の水で醸成されるドライな日本酒などをご用意します。お楽しみいただければ幸いです。

どうぞ、世界の皮膚研究科学の和をひろげる機会として、12月の高知にお越し下さい。お待ち申し上げます。